老犬介護・高齢犬のケア

老犬がかかりやすい病気

メスの老犬
子宮蓄膿症
乳腺腫瘍

オスの老犬
前立腺肥大
肛門周囲腺腫
精巣腫瘍
会陰ヘルニア

その他の病気
悪性腫瘍
胃捻転
肝炎
腎臓病
糖尿病
慢性腎炎
甲状腺機能低下症
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
アジソン病(副腎皮質機能低下症)
外耳炎
耳血種
白内障
乾性角結膜炎(ドライアイ)
耳血種
歯周病
僧帽弁閉鎖不全症
肺水腫
慢性関節リウマチ
膀胱炎
尿路結石症
関節炎
股関節形成不全
膝蓋骨脱臼
肛門嚢炎
気管虚脱
気管支炎
膵炎
胃拡張症候群
皮膚真菌症
膿皮症
突発性前庭疾患
水頭症
てんか
認知障害

年だから仕方がないと思わないで
犬種やオスやメスの違いでかかりやすい病気や
老化からの病気が進行していることも多いです。
手術ができない場合でも薬と上手に付き合っていけば
穏やかに過ごすことが可能になってきています。
その為には定期的な健康診断,ストレスの軽減
ボディチェック、かかりやすい病気の知識の取得
などが大事になります。

 

認知症の対応

狭いところに入りたがる、くるくる旋回する場合
円形サークルを活用
バスマットで作った円形サークル
子供用プール
介護用円形サークルなどを活用し
安全に歩かせてあげる。

夜泣き対応(夜泣きはほっておかない)
暖かい日に日光に当てあげることで体内時計の調整をする。
夜泣きが続く場合は外の空気を吸わせてあげたりします。

その他できること
早めの食事の見直し
ひとりぼっちにさせない
沢山話しかける
沢山抱っこしてあげる
仲良しだったワンちゃんに合わせてあげる
食事回数の調整
マッサージ

認知症初期の場合は不飽和脂肪酸EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)を含む
犬用のサプリメントで認知症の進行を抑える効果が見られます。

またどうしても寝なかったり、鳴き続けるなど重度の認知症の場合は
鎮静剤などで睡眠をコントロールさせてあげる方法もありますので
獣医師にご相談してください。

これは個人的な考えですが鎮静剤や睡眠薬は飲ませたくないと思うかもしれませんが
何十時間もくるくる旋回が止まらなくなったり鳴き続けるのであれば
老犬の体を休ませてあげる事を優先にしてあげる事も大事だと思います。

認知症に効く薬は残念ながらまだありませんが
症状が出てきても愛犬の認知症を受け入れ
飼い主様ができる事を無理なく
飼い主様が元気でいる事
明るく前向きな気持ちで最後まで愛情一杯で寄り添ってあげてください。

 

 

 

 認知症の症状とは

犬の認知症
獣医学的によると
高齢化に伴っていったん学習することにおいて獲得した行動及び運動機能の
著しい低下が始まり飼育困難になった状態
認知機能障害の方が適しているという意見もあります。
ただの物忘れと認知症は全く別という事です。

物忘れ→脳の老化
認知症→病気

脳神経の代謝が衰えることで神経伝達作用が弱まり
自律神経が機能しなくなり、元気な時と違った行動や反応を示すようになります。
初期の段階でその兆候を見逃さず、適切な対応をしていく事で
認知症の進行を抑えられることは可能です。

認知症かなと思ったら次の事項をチェック

・昼間は寝て、夜起きている
・狭いところに入りたがり後退できなくなる
・沢山食べるのに痩せていく
・トイレの失敗が増える
・鳴き方が単調で大きな声で鳴く
・呼んでも反応しない
・元気がない、ボーっとしている
・しつけたことができなくなる
・自分中心の旋回運動(くるくる回る)
・夜泣き
・攻撃的になる

しかし夜泣きの原因が痴呆症とは限りません。
関節痛や病気の可能性もありますので獣医師に相談しましょう。

 

寝たきりワンちゃんの排便排尿の方法

年を取ると排泄に影響も出てきて、
寝たきりになると自分でおしっこやウンチができなくなってきます。
おしっこは36時間でないと尿毒症を起こし命にかかわります。
補助をして排便排尿のお手伝いをしてあげてください。

排便を促す方法
助骨の下の辺りに、胃があります。
その下の辺りに腸が有りますので犬が嫌がらない
程度に肛門に向かってマッサージをします。
また肛門にぬるま湯などをかけて刺激する、肛門回りを指で優しくつまんで刺激します。
肛門回りの毛を短くしておくと清潔を保ちやすいです。

排尿の補助
尿が出ているように見えても膀胱の機能が低下しているので、
尿が出し切れず、膀胱炎など細菌が繁殖してしまいます。
尿が溜まっていないか下腹部を触って張っていないかをチェックします。
もし張っていたら圧迫排尿をして尿を出してあげます。
肢の付け根辺りに膀胱がありますので膀胱の位置がずれないように
抑えながら反対の手で膀胱を圧迫します。
圧迫排尿は獣医師の指導を受けてから行ってください。

防水シートの上にペットシーツをひきます。
その上で圧迫排尿をします。
汚れたペットシーツはすぐに交換します。
排泄後は陰部をきれいに拭きとり清潔を保ちます。
おしっこの色や匂いは毎回チェックします。
寝たきりの子はオムツよりペットシーツの方が
オムツをつけっぱなしにしておくよりお手入れや健康チェックなどが
しやすいと思います。
大型犬のオスの場合など尿量が多いので、ペットボトルを尿瓶代わりに使用したりすると便利です。

                IMG_8952.PNG

今日も良いおしっこやウンチをしてくれて有り難うという気持ちになります。

 

 

 

食事の介助

年を取ると飲み込む力や歯の状態が衰えてくると自分で食べれなくなってきますが

ステージに合った食事内容や与え方なのどを工夫して食べてもらいましょう。

元気な頃は一日2回が一般的ですが、寝たきりになると食べるのも時間がかかってワンちゃんにストレスがかかり
逆にご飯を食べなくなってしまったりするので回数をふやし少しづつ与え体への負担やストレスを与えないようにします。

自分で食べれる子の場合は食器を食べやすい高さにしてあげる
立って食べれない子は上体を起こして誤飲に気を付けながら食べさせる
飲みにくい子は栄養価が損なわれる可能性がありますので熱湯は使わず
ぬるま湯でフードを柔らかくしてあげる。

かさが増えるため多くなりすぎて食べきれなくならないように
また水分量が多くなりすぎないように硬さを調整します。

粒は残さずミキサーやフードプロセッサーすり鉢などを使いフードを滑らかにします。

それでも食べにくいときは流動食をシリンジ(針のない注射器)などで
口の中に流し入れてあげます。

※シリンジは動物病院で手に入ります。

食べ物の温度を36℃から37℃ぐらいの人肌程度にしてあげると食欲も出るようです。
湯煎すると簡単に温める事が出来ます。

気を付ける事

・誤飲
・低栄養
・脱水

また口の中は不衛生になりやすいので食後はお水を飲ませたり口の中をきれいに拭いて清潔を保ってください。

ご飯を食べることは生きる事です。
一日でも長くご飯を食べれるように補助の方法を知っていると
悩みも軽減できると思いますので参考にしてみて下さい。

 


家でできる床ずれ(褥瘡)のケア

床ずれの徴候がでてきたら進行しないようにすぐにケアをしましょう。
赤くなったり、水ぶくれができてしまったら
体圧の圧迫を防ぎ血液の流れをよくするために患部を浮かす工夫をしてください。
ドーナッツ枕を使ったり、気泡シートでドーナッツ枕を作り患部を穴の部分にあてて浮かせます。

 

床ずれになってしまったら

 飼い主が出来るラップ法

・水道水で良く洗い患部を清潔にす
・消毒はしてはいけない
・軟膏、抗生剤なければワセリンを塗る
・患部に毛がからないようにラップで大きめに緩くまく
・ラップの上から包帯やガーゼで固定する
・一日1回、夏場は1日23回行う。

前肢や後肢が冷たくなっていたら暖かいタオルをのせて
温まったらマッサージをするのもよい方法です。

患部がぐちゅぐちゅの状態を放置しておくと
皮下組織の壊死が進み、感染症が伴いますので
絶対に放置しないで獣医師に相談のうえケアをしてあげてください。

 

 

 

老犬の床ずれについて(褥瘡

床ずれは皮膚の同じ部分に長時間圧力がかかるとその部分の血流が
酸素不足、栄養不足になり組織が死んでしまう事です。

・寝返りができない状態
・骨が飛び出している部分
・痩せている
・大型犬がなりやすい

部分的に圧がかからないように2~3時間おきに寝返りをさせてあげるのが理想ですが
出来ない場合はクッションや滑らかな寝具などを使い、部分的に圧がかからないようにすることがポイントです。
低反発のマットを使ったり気泡シートを重ねたのを挟めたりして
体圧を分散できるようにやわらかい寝床を作ります。
やわらかい寝床でも寝返りをしなくてよいという訳ではありません。
苦手な向きの場合は状態を起こした体制にしてあげるのがコツです。

床ずれができやすいところ

・こめかみ
・肩甲骨
・後ろ足の付け根
・膝
・かかと
・ほほ骨
骨が出ているところを特に注意します。

床ずれの進行の様子

進行度1毛が折れたり薄くなったりする
進行度2皮膚が赤くなる
進行度3水ぶくれができる
進行度4皮膚がぐちゅぐちゅする

一度床ずれになってしまうとなかなか治りにくいので
床ずれにならないように気を付ける必要があります。

 

老犬の入浴介護

老犬の入浴は若い頃より体に負担がかかりやすく注意しないといけない事がたくさんあります。
入浴前の体調管理は必ず行ってください。

体温 37℃以上
室温20~23℃
水温 体温より2℃低い水温

・皮膚疾患がある子 血行が良くなりかゆみが出やすくなりますので湯の温度に気を付ける。
・循環器に疾患がある子は蒸気に気を付ける。
・シャワーは 蒸気が立つのでくみ水で優しく洗い流してあげてください。
・心臓が悪い子も蒸気に気を付けながら、なるべく時間をかけずに、
 回数に分けて部分洗いなどで体に負担をかけないように気を付けまます。
・事故にならないように気を付ける
・入浴前は準備をしてから始める。

お風呂に入れない時は防水性のある敷物、タオルやペットシートを使用して濡れても大丈夫なように準備します。
私は頭を少し高くしてあげます。
蒸しタオルで汚れをきれいにします。
特に汚れやすいのが天然孔と呼ばれている穴が空いている部分です
・目・鼻・耳・口・生殖器・肛門を蒸しタオルでやさしく拭きます。
体をふくときは心臓に向かいながら毛の流れに沿って拭きます。

入浴や体のケアが終わりましたら
完全に水気を取ってあげてください。
濡れている場合はドライヤーなどで乾かします。
入浴後は水分を補給させて、お腹をひやさないように
ゆっくり休ませます。

老犬は自分できれいにできなくなるので

飼い主さんがいつもきれいにしてあげましょう。

IMG_8348.JPG



行き倒れ時期

自力でトイレができていたのが
支えがないと踏ん張れなくなってきます。
トイレに間に合わなくなったり、
水飲み場までたどり着けない事がでてきますので
介助が必要になってきます。
ウンチの時の踏ん張りにはおしりを支えてあげたり、
お水はすぐに飲めるようにお水の高さやお水の位置などの工夫をしてあげてください。

普段からご飯お水や排便などの時間をある程度習慣にしておくと
体調の変化に早めに気づく事ができたり、
飼い主が仕事や用事で出かけなければいけない場合でも
ある程度愛犬の様子がわかってれば、
飼い主さんも動きやすくなると思います。
またいつもと違うと感じたときは体調がおかしい場合がありますので
獣医師にすぐに相談してください。

自力で歩けなくなる時期(サポートが必要)

いつかは寝たきりの時期がやってきます。
寝返りもできなくなり尿や便も垂れ流すようになりますが
便や尿が出るのは喜ぶことなのです。
寝たきりでも歩きたい動きたい気持ちがあるので
背中歩きををしてしまいます。
その時は背中歩きを好きなだけさせてあげてください。
でも背中を擦って怪我はさせないように
手触りが滑らかなクッションや絨毯で床ずれや擦り傷に
ならないように防止してあげましょう。
(床ずれになった時の手当の仕方は後程説明します)

また歩けなくても自分でご飯を食べていた時期から
自分で食べれなくなる時期が来ますが、
介助のご飯を
今日も食べてくれてありがとうそんな気持ちになります。
(食事の介助の仕方は後程ご説明します)

寝たきりになったからといって寝たきりにさせるのではなく
大好きな場所にいったり他の仲良しのワンちゃんに会ってもらったりする事や

風や外の空気を感じることで生きる活力につながります。
介護はとても大変ですが飼い主が落ち込んだりすると愛犬までもが生きる気力を失います。
日々できていたことができなくなっていっても元気だったころと変わらず
愛犬と笑って過ごして欲しいです。

 

老犬の歩行について 後足の力が入らなくなる時期  

老犬の一番の運動は歩くことです。
足腰が弱っても飼い主が補助しながら歩かせる事で
血行を良くしたり、内臓を正しい位置に、また筋力の低下を妨げ
老化の進行を遅らせる手段です。

お散歩に行く前は痛いところが無いかをチェックしましょう。
筋力が落ちてきて後ろ足に力が入らなくなり
ふらふらとバランスを崩し転ぶことが増えてきます。
また立上がりに時間がかかったり
すぐに座り込むようになります。
足を擦りながら歩くようになったときは 
傷ができる前にソックスを履かせたりし、傷にならないように気を付けてください。
また関節の病気や麻痺など病気の可能性もあるので一度受診をお勧めします。

 

なるべく自分の力で歩かせることを優先にして
決して引っ張ったりはせず愛犬の好きなところを歩かせてあげながら
飼い主はいざとなったときに支えてあげてください。
ハーネスなどがあると飼い主さんの負担も軽くなります。

IMG_8318.JPG

 

 

いつも体を清潔に

ワンちゃんも加齢と共に体臭が強くなってきます。
ふけが出てきたり、目やに耳垢も多くなってきます。
シニア期に入ると感染症にもかかりやすくなるので
日ごろから体を清潔にしてあげてください。

手入れの仕方

目の手入れ
顎をしっかり押さえながら湿らせた柔らかいガーゼやカット綿で
目の周の汚れを取ります。
目を気づ付けないように力を入れずに優しく拭いてあげてください。

耳の手入れ
イヤークリーナーを使って柔らかいガーゼ又はカット綿で
耳の見えるところの汚れを吹いてあげてください
耳の奥は傷つけてしまう可能性があるので無理にやらず
動物病院でやってもらいましょう。

爪の手入れ
老犬の爪はもろくなってきます。
爪が伸びすぎると爪がさけたり
歩きにくくなるので
深爪に気を付けながら手入れして下さい。

体の手入れ
ブラッシングは代謝を高める効果があります。
また皮膚の異常やイボの発見、腫瘍の早期発見することができるので
きれいにしながら体の異常を見つけることができます。

体をケアしてあげるとこでメリットがたくさんあります。
自分ができる範囲で無理せずにケアをしてあげてください。
急にやると嫌がるワンちゃんもいるので若いうちからケアに慣らしておきましょう。

ケアはシニア犬との大切なコミニュケーションになります。
そして愛犬はケアをしてもらうことで愛情を感じています

IMG_8246.JPG

 

シニア期のお散歩について

自分で歩くことがプライド

老犬になり足の力が弱くなってもお散歩は何より楽しみのひとつです。
若いときの様に同じ長い距離は歩けないかもしれませんが、外に連れ出してあげる事で
気分転換にもなり心と体の元気に繋がります。
足腰に衰えが見え始めたからといって運動をやめてしまうと血液の循環が悪くなったり
筋肉が落ちると自分で立ち上がることがでなくなり寝たきりになるのを早める事につながります。

のんびり楽しい無理しないお散歩を

休憩を取りながら回数を増やしたり砂利道や階段などの歩きにくいところを避けてあげたり
健康状態や体力の変化を見ながら、愛犬のペースで楽しいお散歩をしてあげてください。
普段は自力で歩かせてふらふらしたり転びそうなときは介助ハーネスなどを使って補助し心と体のケアをしてあげましょう。

シニア期は愛犬へ恩返しできるチャンスです。

utilization_scene02.jpg

※介助ハーネス取り扱っておりますのでご相談ください。

 

 

ウンチやおしっこで健康チェック


シニア期に入ると、体調が変わりやすいので
毎日ウンチやおしっこをチェックしておくと
病気の早期発見ができます。

おしっこチェック

・透明感が濁っている
・血が混じっている
・匂いがいつもと違う
・回数が減ったり増えたりしている
・おしっこのポーズをいつまでもする

うんちチェック

・匂いがいつもと違う
・消化しないまま出てくる
・硬さがするたびに違う
・血が混じっている
・粘膜、粘液が混じっている

いつもと違うなと思ったら獣医師の診察をお勧めします。
その時にウンチやおしっこを持っていくといいですよ。

IMG_8151.JPG




 

 

シニア犬に優しい室内環境づくりを

フローリングなどの滑りやすい床上で生活をしていると、
足や腰の疾患の原因になります。
高齢では麻酔のリスクが有る為、簡単に手術して治すという訳にはいかなくなり
痛いまま過ごさなくてはいけなくなります。
特に老犬は筋肉が低下し足に力が入りにくく
踏ん張が効かなくなるので、滑らない床は必須いです。

また特に小型犬は段差に気を付けなければいけないので
できればバリアフリーが理想的です。。

角があるところはカバーをつけたり万が一ぶつかっても
怪我しないように工夫をしたり
老犬は温度調節がとれなくなるので
温度と湿度の管理をします。
お腹は冷やさないように、
いつも清潔を保ってください。

愛犬を安心安全の空間でストレスフリーのシニアライフを!

IMG_8138.JPG

 

 

 

 

老犬介護に覚悟と心構えを

前回迄は見た目の変化や行動の変化、
飼い主さんだけが気づけることをお伝えしましたが、
ではなぜ変化に気づく事が大事なのかが
今回のお話です。

犬は人間と違い命を粗末にしません
どんなに痛くても苦しくても力尽きるまで生きようとする強い生き物です。
しかしどんなに強い生き物でもいつかは老いていきます。
出来ていたことができなくなっていき、心も体も弱ってきます。

呼んでも来なくなったり
ご飯も進まなくなったり
トイレを失敗するようになったり・・・。
体の自由が利かなくなりイライラして吠え続けたりと

 
愛犬の変化に戸惑わない様に
      気持ちの心構えをすることが大切な事だと思います。

例えばの話ですが、仕事から疲れてくると
部屋中ふんだらけ、そのふんを踏みまくっているので
愛犬もふんまみれの状態・・・。
気持ち悪いので吠えつづけ、匂いもきつく・・・
疲れて帰ってきたと思ったらその状態ではストレスになっていきます。
ストレスになれば愛犬と穏やかに過ごせなくなってしまう原因にもなります。
老化の変化を理解できずにいると、飼い主本人が疲れてしまうということなのです。

そしてもっと早く気づいてあげればこんなことに・・・。
かわいそうに・・・ごめんね・・・と
反省はするが、自分を自分で慰めているだけでにすぎません。
(余計な一言(笑)
年だから仕方がないと思うより、老いがどんなものかを理解しておくと

向き合いやすく、大変な介護も生きがいに変わっていくと私は思います。

精一杯向き合い最後まで終生飼育それが飼い主ができる恩返しと責任です。
愛犬と共にいつまでも健やかに過ごしていけることを応援しております。






犬の老化現象について2
 行動の変化

 

老化現象は見た目の変化の他に行動の変化でも
気付ける事があります。

では老化が始まってきた行動の変化とは
次の通りです。

・歩くのがゆっくりになった
・階段を上りたがらない
・名前を呼んでも気づかない
・暗いところでぶつかることがある
・息切れするようになった
・散歩中すぐに休みたがる
・寒くないのに震える
・おしっこを漏らすようになった
・怒りっぽくなった
・下痢や便秘になりやすい
・寝る時間が増えた

若い時を思い出し比べてみてください。
行動に変化があれば、それは老化の始まりです。




犬の老化現象について1 
見た目の変化

 

少しでも若々しく元気なシニア犬になってもらうために
老化とはどんなものかを知っておく事も大切です。
では老化が始まってきた見た目の変化とは次の通りです。

・痩せた気がする
・背骨がわかるようになる
・助骨が目立つ
・白髪が出てきた。
・目が白く濁る
・抜け毛が増える
・体臭が強くなる
・イボができる
・ふけがでる
・歯石がたまりやすい
・耳を何度も建てたり降ったりする
・反応が鈍くなる
・寝てばかりいる
・毛が伸びにくい

 見た目の変化に気付けるのは飼い主さんだけです。
シニア期に入ったら今一度愛犬の様子を
チェックしてみましょう。

 

 

 

犬のシニア期について

 

獣医療、生活環境、ドックフードなどの向上により

犬の寿命も延び、長生きできるようになってきました。

しかし寿命が延びたからと言っても、老化が遅れるという事ではありません。

うちの子はまだまだ元気だと思っていても、

年齢に沿って内臓機能や代謝の衰え、ホルモンの分泌も変化していきます。

その為、色々な病気も増えてしまうのです。

少しでも長く愛犬と一緒に過ごすためには、

シニア期からの愛犬の変化に気づくことやケアが重要になってきます。

 

 

では犬のシニア期はいつから

 

犬は人間の約4倍、大型犬では約7倍の速さで年を取ると言われています。

 

小型犬・中型犬で10歳~

大型犬で7歳~

超大型犬では5歳~

 

犬種、個体の大きさ、環境なども影響するので

あくまでも目安になります。

シニア期に入りましたら、生活環境や食事などを

見直す事も愛犬への愛情だと思います。